知っておきたい引用の意味・使い方・HTML書き方

2014年10月19日

探す女性

某科学者論文の件や2chまとめ問題など、最近引用や転載のニュースをよくみかけますね。
引用・転載などよく聞きますが、何が「引用」で何が「転載」なのか気になったので、調べてみました。

※以下は、一般的な解釈および個人解釈が含まれています。解釈について責任をもちません。
実際の判例・トラブルに関しては専門家に相談されるようお願いします。

”引用”は合法

著作物は必ず、著作権者の許可を得なくてはいけないのでしょうか?
実は、条件をいくつか満たせば「引用」は合法です。

そもそも引用ってなに?

著作権法

著作権法第32条では、

(引用)
第三十二条  公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
2  国若しくは地方公共団体の機関、独立行政法人又は地方独立行政法人が一般に周知させることを目的として作成し、その著作の名義の下に公表する広報資料、調査統計資料、報告書その他これらに類する著作物は、説明の材料として新聞紙、雑誌その他の刊行物に転載することができる。ただし、これを禁止する旨の表示がある場合は、この限りでない。

とあります。

引用に必要な条件

「公正な慣行に合致するもの」とは何にあたるものでしょうか?
この具体例は、文化庁の「著作権テキスト~はじめて学ぶ人のために~平成22年度(PDFファイル)」に記載されています。

ア 「引用」(第32条第1項⇒p.13 )

他人の主張や資料等を「引用」する場合の例外です。

ア 既に公表されている著作物であること
イ 「公正な慣行」に合致すること
ウ 報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
エ 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
オ カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
カ 引用を行う「必然性」があること
キ 「出所の明示」(75頁(注)参照)が必要(コピー以外はその慣行があるとき)

既に公表されている著作物であること

公表とは、「世間に発表する!」みたいなイメージがありますが、インターネット上に公開することは公表と捉えられます。
つまり、1日5PVの個人日記ブログでも公表されているものと解釈されるわけですね。

報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること

これが難しい。記されている以外にどんな目的ならいいのか・・。
正当な範囲を定めるとしたら、「丸コピはせず、引用部分は最低限にし、改変しない」といったとこでしょうか。

引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること

これは、引用した部分が自分の文章の質・量を上回らないようにする、と解釈できます。
例えば、2000文字の文章をまるっと引用して、最後に「これすごい!」と付け足しただけでは「引用」にならない、ということです。

カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること

「ここは引用部分だよ!」と引用部分が明らかに本文と異なるように表示しなくてはいけない、となります。
枠線で囲う、引用符をつけるなど。
HTMLでは引用するときに使うタグがあります。これについては後述。

引用を行う「必然性」があること

引用しないと話が進まない、などがあたります。
批評・研究する際は特に、前例に対して意見を述べることが多々あります。
そのような場合は、「必然性」にあたります。

出所の明示

ブログであれば、ブログのタイトル、記事タイトル、URLを記載する必要があります。
書籍であれば、巻末に出展一覧が掲載されていますね。

HTMLでの引用タグ書き方

[blockquote]タグで引用する文章を囲むと、引用部分だと示せます。
法律、見た目、SEO、どれにおいても有効ですので、活用していきましょう!

HTMLタグリファレンス BLOCKQUOTE

まとめ

引用されたからといって抗議する人をたまにみかけますが、
個人的には引用してもらえることに対して、誇りを持っていいんじゃないかと思います。
自分の文章に価値を感じてもらえ、批評・検証してもらえるわけですからね。
それは、無断転載や人のコンテンツをさも自分のコンテンツかのように振る舞う盗用とは全く違うもの。

権利を守りつつ、知見・知識・知恵を統合することで、より多くの人が自分の糧または技術の発展としていける。
それを目的として著作権法はあるのだと、僕は思います。

それではっ!